この時季は泣きたい気分になっていい
きょうは立冬。暦の上では冬のはじまり。
街路樹たちは、それぞれ目に鮮やかな赤や黄色で辺りを彩っているけれど、
落葉樹は日に日に葉を落としていき、
この色鮮やかな世界が一面白く覆われるのもきっと間近…。
このところ、クライアントさんから
「みょうに感傷的になってしまいがち」「なんか泣きたくなる」
みたいなメールをちょこちょこいただくんだけど、
秋から冬に移り変わるこの時季、
なんとなくおセンチメートルな気分になってしまうのは、
実は自然なことなのですよ。
言ってしまおう。
この季節、泣きたい気分になってヨーシ。
おセンチメートル、アリです! と。
秋は実りの季節であり、今までの成果=豊かさを味わえる一方、
その後に「終わり」を体験する時季なんだよね。
木々は葉を落として枯れてゆき、一つのサイクルを終えていく。
私たち人間も、植物ほどにわかりやすくはないけど季節の影響を受けていて、
シンクロしてるんだよね。
だからこの時季は「終える」「手放す」「離れる」みたいなモードになるの。
この【分離】には、
「悲しみ」とか「寂寥感」みたいな感情がくっついているから、
秋という季節は、美しいけれどもなんともいえず寂しいし、
なーんか悲しみに浸りたい気分に誘われたりする。
だからこの時季、今までは気にならなかったことに敏感に感応しちゃって、
ココロが揺れてみたりとか、
悲しみモードになって泣きたくなっちゃったりしがちかも。
でもね、それでいいのよ。
この時季は、むしろそれに乗っかっていってOKなの。
それは、この季節のエネルギーにシンクロして、
知らず知らず溜めていた「悲しみ」や「孤独感」が自覚できたということ。
自分でも気づかずにいたそれらの感情が表面に浮上してきたら、
素直に悲しんで、解放してあげよう。
木々が葉っぱをほろほろと落とすように。
カラダの中で、悲しみがたまる場所ってどこか知ってる?
肺なのよ。
悲しみは肺にたまる。
秋口から冬にかけて、風邪をひきやすくなって、咳が出たりして
肺が症状を出すことってわりと多いでしょ。
悲しみをつかさどる臓器・肺からちょちょっと症状を出すっていうのは、
肺にたまった「悲しみ」などの感情的負荷を
身体症状として排出してくれているワケだから、
全然悪いことではなくて、ホメオパシー的にみると、むしろ 全然アリ!
秋にちょこっと肺を病む …… 理にかなっている営みであるワケです。
そして言わずもがな、
秋に枯れた木々は、春になったら新たな芽吹きを迎えるよね。
この「終わり」は循環するシステムのワンシーンであり、次に続くもの。
この終わりがあるから、次の始まりとその先の成長があるってこと。
終わるべきときに、捨て去るべきものを捨て、きちんと終わる。
それが極意だね。
だからね、泣いていいよ~。
琴線に触れる映画でも観て、音楽でも聴いて、小説でも読んで、
自分の中の泣きのスイッチをONしてあげて(笑
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